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米作の将来展望を切りひらく−骨太方針2008決定に寄せて−
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2008年6月27日
今、石油価格と並んで、米、小麦、大豆、とうもろこしなどの食料価格が歴史的な高水準にまで上昇しています。
国際市場における価格について、2000年と2008年を比較すると、小麦は3.4倍、大豆は2.7倍、とうもろこしは2.7倍にもなっています。米に至っては、なんと4.1倍です。
この原因としては、投機的な要因や干ばつなどの一時的要因があることも否定できませんが、生産があまり伸びない中で、経済成長する発展途上国の需要が伸びているという、構造的な要因が大きい。従って、かつて石油危機の後に、石油価格が下がったようなことは起こらず、長く続くと考えておく必要があると思います。
自民党・公明党では、今回、「原油価格の高騰対策」をまとめました。私も総務部会長として、とりまとめにあたりました。高騰によってすさまじい影響を受けておられる、中小・零細企業、離島、漁業、林業、畜産業、運送業の方々などに向けた対策は待ったなしです。今回は、セーフティネット保証の延長・拡大、下請け企業の方々による価格転嫁の円滑化策、省エネ新エネ機器の導入支援策など、すぐ実行すべき対策パッケージをまとめたものです。
加えて、先のようなことを考えると、自分は、今後、原油だけでなく、食料価格の高騰対策も打ち出していく必要があると考えています。また、足元の対策だけでなく、中長期的な視点で考えた本格的な対策も必要だと思います。
一方、食料価格の高騰は、日本の米作に「再生」のチャンスをもたらしているということも認識する必要があります。縮み思考だけではだめです。
そこで、六左エ門は、先日、同じ米どころ出身の根本匠先生と、「日本の活力創造総合戦略」をまとめ、福田総理に提言しました。
その中で、米そのものや、米と競合する小麦の価格高騰は、日本の米作にとって、新しい需要、ビジネス・チャンスをもたらすものと捉え、米飯、米粉(パンや麺類に使われます)、飼料米、輸出、途上国への食料援助などの需要拡大策を力強く打ち出すべきだと提言しています。
また、日本は、米をおいしく食べる、おいしく保存する、技術も持っています。例えば、無洗米、無菌包装米、籾のままの保存などです。米粉で作ったパンもずいぶんおいしいものができるようになりました。こうした技術を利用すれば、さらに需要を掘り起こしことができると思います。
新需要の開拓によって、米作農家の将来展望を切りひらき、米作全体を再生させる、ことができる時代が到来したと考えるのです。
今日、福田内閣の基本方針をまとめた「骨太方針2008」が閣議決定されました。
その中で、我々の提言を受けて、「国際的な食料価格の高騰を踏まえ、食料自給率を強化する」、「水田を最大限に活用するため、主食米の需要拡大、米粉や飼料米等の新たな米利用の本格化に取り組む」ことが盛り込まれました。
特に、これまで長い期間、減反・減反で来た中で、「水田の最大限の活用」が明記されたことは画期的だと思います。
世界的に食料の生産余力がなくなっている中で、我が国は、水田の生産余力を持つという特別なポジションにあります。我々が持つ水田の生産余力を活かすことができれば、米作の再生だけでなく、世界的な食糧問題の解決にも貢献できると考えています。
六左エ門は、これから、政策の具体化や実行に向けてがんばります。また、議論していきましょう。
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